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  • 執筆者の写真Masayuki MASUDA

がんばり過ぎないこと,手間を省くことは悪ではない

わたしたちの周囲にも,日々全力で仕事に取り組んで,決して手を抜かずに家庭のこともしている人たちはたくさんいる。とても立派である。


しかし,そのような生き方が本人にとってどのくらい大きな負担になって,心理的にもストレスがかかっているのかは計り知れない。とても心配になる。


多くの立派な人たちが献身的に働いてくれているおかげで,わたしたちは日々快適に暮らすことができている。本当にありがたいことである。


外国で暮らしたことのある人なら,日本の快適な暮らしが先進国の標準をはるかに上回っていると感じるのではないだろうか。


一方で,快適な暮らしを支えている人たちが,日々大きな負担とストレスに悩まされているとしたら,これは他人ごとと見過ごすわけにもいかない。


そこで,他者(国)から,ストレスを回避して上手に暮らす知恵を学んではどうかと思って本書を紹介したい。



本書を読むと,がんばり過ぎないこと,手間を省くことはまったく悪ではないことがよくわかるだろう。


著者も書いているが,日々がんばっている人がいきなりがんばることをやめる,のは現実的ではない。しかし,ほどほどにがんばる,は大いに推奨したい。


そのためには,他者の目を気にし過ぎたり,過剰に忖度しないようにする必要があると思う。ここを上手にコントロールできると生き方が楽になるはずだ。


かつて紹介した,牛尾剛著「世界一流エンジニアの思考法」(2023)文藝春秋も,実はまったく同じことを主張している。


すなわち,働くヒトのストレスをいかに抑えて,成果につながる仕事をしてもらうことを重要になのである。


多くの組織がその真逆を突き進んでいるところに,日本社会の生きづらさがあるのだろう。

自分自身を大切にする意識をお互いに尊重できる社会にしたいと思う



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