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  • 執筆者の写真Masayuki MASUDA

大人になって知る歴史は楽しい

池上彰先生の共著である「世界史で読み解く現代ニュース 」(ポプラ新書)を読んだ。率直に、大人になって知る世界史はとても楽しいと思った。


この本を読んでフランス革命で制定された人権宣言の精神がその後に世界各国に影響を及ぼしていたことを知った。


フランスは宗教的に相いれないものであっても、人々の人権を守るために各国の政治犯を受け入れてきた歴史がある。本書によれば「世界の隠れ家」がフランスであった。


たとえば、亡命ではないがフランスに移り住み、共産主義思想に触れた歴史的人物としてカール・マルクスがいる。マルクスは世界の共産主義運動を報告づける「共産主義宣言」や「資本論」を世に出した。


フランスは20世紀中盤以降は、共産主義運動の拠点なってアジア各地に革命家を輩出した。たとえば、中国の鄧小平、ベトナムのホー・チ・ミン、カンボジアのポル・ポトなどである。


鄧小平やポル・ポトなどは、裕福な家庭に生まれてフランスに渡って、共産主義思想に染まって帰国して、祖国の共産主義化に邁進した。かつては、こうしたパターンがしばしば見られたようだ。


政治学科に在籍していたのなら、少なくともアジアの政治史に出てくるであろう重要な人物の生い立ちくらいは知っていてもよかっただろうが、不勉強でまったく知らなかった。


しかし大人になって、こうした知識を得て、世界史の魅力が少しわかるようになった。

所詮流し読みの域は出ないはと思うが、こういう楽しみがあるので、これからも本だけは読んでおこうと思った次第である。




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