top of page
検索
  • 執筆者の写真Masayuki MASUDA

好きなことを職業にできなくてもいい

日本が世界に誇る水中考古学者 山舩晃太博士は,水中考古学者になるために常人離れした努力をして見事に夢を叶えた。どのくらい博士の著書「沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う」を読むとよくわかる。その山舩博士がとても影響を受けた本を紹介していたので読んでみた。

残念なことにすでに絶版で,状態の良いものが手に入りそうもないので近所の図書館で借りた。

本のなかで,バミューダ在住のトレジャーハンターが,16世紀ごろに同海域で沈没した財宝船を見つけたくだりには一気に引き込まれて胸がワクワクした。しかし,トレジャーハンターはお宝を引き上げることができても,お宝がどのくらいの価値があるのかは評価はできない。そこで歴史家を頼ることになる。歴史家が沈没船の身元をたどって沈没した原因や年代を推定するのである。専門性とはこういうことか,と考えながら読ませてもらった。

若いころにこういう本に出合っていたら,水中考古学者になりたいと思う人も出てくるだろう。しかし,実際にその職業に就くには何年も勉強しなければならないことを知ると大抵は実行に移さない。


一方で,「職業につけなくてもいいではないか」と思う。アマチュアという立場で一生自分の好きなことに打ち込めたら,それはそれで幸せなことだろう。

閲覧数:3回0件のコメント

Comments


bottom of page