スキージャンプのレジェンド葛西紀明さんの本を読んで,年齢を重ねてなお最高の成果を挙げる数々の考え方や方法を学んだ。
とくに印象に残ったのは「折れない心」のつくり方である。葛西さんは,これを三角形の法則として説明している。以下の3つの要素で三角形を作り,これらをバランスよく鍛える必要があるそうだ。
一つめは,脳を疲れさせないこと,二つめは,笑顔を言葉で「プラス思考」を生み出すこと,三つめは「ワクワク感」を蘇らせることである。
長文になると読み手にストレスを与えかねないので,ここでは三つめの「脳を疲れさせない」方法について葛西さんの言葉を借りて説明する。
葛西さんは,脳を疲れさせないために,5つのことを実践している。
1.日ごろから練習(仕事)をしすぎない
2.本番直前はとくに練習(仕事)をしすぎない
3.「競技(仕事)のことは一切考えない時間」をつくる
4.日常のなかにも「楽しみ」を取り入れる
5.苦手な人とは付き合わない
5番の「苦手な人とは付き合わない」について補足する。
ビジネスパーソンのストレスの原因として上位に入るのは人間関係である。これが脳に疲れを蓄積させる。
したがって,葛西さんは苦手な人はもちろん,初対面でも「合わなそう」と感じた人にはできるだけ近づかないようにしているという。
葛西さんは,観察力が鋭いせいか,「合わなそう」という直感は正しいことが多いらしい。
最後に,葛西さんの「企業秘密」である最強の呼吸法「レジェンド・ブレス」が公開されている。
ここ一番で緊張して力が発揮しにくい向きは,ぜひ本書を読んで実践することをお勧めする。
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