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心ゆさぶられる良書

  • 執筆者の写真: Masayuki MASUDA
    Masayuki MASUDA
  • 11月23日
  • 読了時間: 2分

平林正樹著「逆境を越えてすすめ 中小企業の経営者列伝」は,中小企業の経営者たちの生きざまを描いた良書である。心が揺さぶられた箇所がたくさんあった。


しかし僕自身にはそれらを表現する力量もないので,経営学の視点で関心をもったところについて,若干表現を変えたうえで,自分自身の感想を述べたい。


・大いなるローカリゼーションこそグローバルでの存在意義


グローバルで評価されたいのなら,ローカルを極めたほうがいい。たとえば,海外から評価される日本文化は,ローカルの極みのようなものが多いだろう。もちろんローカルに閉じこもっていては,良さは伝わらないので発信力は重要であるが。


・社員があって,お客さまがある


顧客に優良なモノやサービスを提供し続けるためには,社員がいきいきと力を発揮できる組織でなければならないだろう。顧客のことを本当に大切に思うのなら,まずはその担い手である社員と組織を考えるべき。


・社員の意見を聞いて経営理念を作れ


本書によれば,人は何のために働くのか?会社とは何なのか?という問いの答えは,「豊かな人生を追求する場である」というものである。自分の職場の理念づくりに関わることは,自分の人生の幸福度を上げてくれる可能性がある。すでに経営理念がある会社は,社員の意見を聞いて,毎年スローガンを作るといいかも知れない。


・失敗をしたということは(社員が)行動を起こしたということ


本書では,行動を起こしたことを評価するとある。また,社員に責任を取らせたら新しいことに挑戦しなくなると書かれている。まさにそのとおりである。が,行動の動機や質はしっかりと見極める必要はあるだろう。評価に値する挑戦もそうでない挑戦もある。評価者の力量がもっとも問われるところである。評価者の力量によっては,正反対の評価を下す危険がある。


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