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  • 執筆者の写真Masayuki MASUDA

知の巨人から学ぶ

前立命館APU学長である出口治明先生は現代の知の巨人だと思っている。

これまで先生の本はたくさん読んできたが、今回久しぶりに出口先生の「早く正しく決める技術」を読んだ。


先生は、正しく決めるために「どちらのほうがベネフィットが高いか」で選ぶことを主張する。しかし、正しく決めることを邪魔する「余計」なことが存在するとして、次のことを挙げている。


・上司の顔色(こんな提案、上司は嫌いだろうな・・・)

・社内ポリティックス

・自分の経験の有無(やったことがないからやめよう)

・過去の経験(成功・失敗体験)

・仕事の哲学(自分のポリシーに合わないからやめよう)


出口先生の思考はいつもシンプルである。それは余計なことが省かれているからだろう。

組織をリードする者なら、正しい決断の邪魔をする要因をいかにして排除するかが重要になる。


本書では、先生の基本的なスタンスとして「数字・ファクト・ロジック」で考え、話し合い、決めるということが繰り返し出てきた。


「数字・ファクト・ロジック」は、出口先生の本にいつも出てくる常套句で、僕自身も身につけたいと思ってはいるもののなかなか難しい。


出口先生は、数字を使って考えるときに、タテとヨコの比較が基本であるという。

ヨコとは空間軸で、他社、他国、他地域などとの比較である。一方で、タテは時間軸で、過去の数字が比較対象となる。タテとヨコで比較を行うのは、まさに研究の世界と同じ考え方である。


最後に「常識」を疑うために仕事以外で学ぶことをすすめている。仕事の中で学ぶことは確かに多いが、仕事ばかりに意識がいっていると、職場や業界の中での「常識」を疑えなくなると指摘する。


たしかに「常識」にとらわれていれば、イノベーティブな発想は行動は生まれないだろう。

今回も知の巨人である出口先生からたくさん学ばせてもらった。





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