統計学が最強の学問である
- Masayuki MASUDA
- 4 時間前
- 読了時間: 1分
いまから10年以上も前に読んだ。タイトルに強烈なインパクトがあった。
いまでこそ,統計を学んでデータの分析ができるようになるというのは,ある程度なじみがある。しかし,当時はそうではなかったと思う。
そのようななかで,とても大きなセールスを記録したのは,秀逸なタイトルと統計学にたいする潜在的なニーズがあったのではないか。
僕自身は,〇〇が最強である,という言い切り型のタイトルが好きになれず,当初は敬遠したのだが,実際に読んでみると良い本だった。
なにが良いかというと,学術と実務のあいだを埋めようという筆者の心意気が伝わってきたからである。
内容は誰にでも読みやすい一般書寄りではなく専門寄りである。それなのによくぞ数十万部も売れたものである。
おそらく結構な数の読者が脱落しただろう。が,少数の読者はさらに本格的な学びへと移行して,ばりばいと統計を使いこなせるようになっているかも知れない。
ともあれ,統計を学ぼう,という相当数の読者を掘り起こした功績が大きい本だったと思う。

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