「わかりやすさ」を重視してレベルを落とさない
- Masayuki MASUDA
- 3月1日
- 読了時間: 1分
研究ベース学習は,ある大学の初年次の必修科目で使用されているテキストである。かなり本格的な内容で、これなら学部でなくても大学院だっていいくらいだろう。
たとえば,科学的方法として科学哲学史や仮説検証法についてもそれなりにページを割いて説明してくれている。
また,データを可視化する方法として,グラフの種類と選択についてもかなり細かく書かれている。
ようするに,大学=研究するところ,という大前提があり,それらを学生のみなさんに学んでもらうのだ,という意思が伝わってくる。
ともすれば「わかりやすさ」を重視するあまり、読者にすり寄ってレベルを落としかねない。が、本書はそのあたりの妥協がない。
学んで成長するためには,ある程度の苦痛(大変さ)は伴うだろう。それらをすべて排除してかえってよくない。
かといっていたずらに難しく書かれているわけではない。とても実直な本だと思った。出版社もやたら地味な感じで応援したくなる。
こういう本格派は売れないだろうが,これからも生き残ってほしい本である。

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