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  • 執筆者の写真Masayuki MASUDA

「人生が充実する」時間のつかい方

「「人生が充実する」時間のつかい方 UCLAのMBA教授が教える“いつも時間に追われる自分”をやめるメソッド」を読んだ。


研究者による書籍ということもあって,さまざまなデータをもとに語られている。

たとえば,アメリカ生活時間調査をもとに,可処分時間と幸福度の関係について述べられていた。


結論は,可処分時間が多すぎても少なすぎても幸福度は上がらない。著者の場合なら,2時間から5時間くらいの時間があれば最適だった。


可処分時間がたくさんあったほうが良さそうだが,実は時間がありすぎると「生産性」を実感できずに人生が不満足になるそうだ。


多くのひとは,ぼんやりと過ごすことに嫌悪感を抱くせいらしい。短期間・短時間ならいいが,一生ぼんやりと過ごすのは苦痛に違いない。


また,ヒトの意識はたいていお金に向いているが,人生における成功や満足度を高める真の要因は,お金をどう稼ぐかより,時間をどう過ごすか(やりがいはあったか),というものである。これは数多くの研究が一貫して示している明白な事実らしい。


筆者は,時間貧乏にならないようにアドバイスする。なぜなら,十分な時間がなければ,ベストは尽くせないし,最高の自分にもなれないからである。


時間貧乏がもたらす弊害は以下のとおり:


1.健康でなくなる(時間がないと運動しなくなり,心身の健康に悪影響を及ぼす)

2.親切でなくなる(他者にあまり時間をかけなくなる)

3.自信がなくなる(あらゆる目標について,達成できるという自信が削がれる)


最後に,自ら取り入れたいと思ったところに,時間や週から視点を離して,数年から数十年単位で俯瞰できるようにすることである。


自分がいまいる場所は,より大きな全体の一部でしかないと悟る。これにより,不幸な数年も,難しい人間関係,自分に合わない仕事,愛する者の死も過去のものになるという。


反対に,素晴らしい成果も過去のものになるだろうと思った。たとえばオリンピックでメダルを獲得するなどである。


誰もが知る陸上のトップアスリートだった為末大氏は「昇るよりも降りるほうが難しい」と指摘する。ビジネスパーソンもまったく同じだと思った。


自分がいまいる場所は,より大きな全体の一部でしかないと考えられれば,過去の栄光に自分を見失うことなく,その後の人生を生きられるはずである。




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