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  • 執筆者の写真Masayuki MASUDA

すぐに役立つものばかりに飛びつかないようにする

最近はすぐに役に立ちそうな本ばかり読んでいて,大いに反省している。

時間やコストに見合うパフォーマンスを求める風潮とまったく同じである。


時間もお金も有限なので,それに見合うかどうかを考えるのは当たり前のことではある。

とはいえ,本当に意味があるかどうかはすぐにはわからない。


昔読んだ本で,内田樹先生が「学んでいる最中はその意義はわからない。すべて後からわかる。わかるのが何年後か死ぬ前かはわからない。これが学びの本質である」のような意味のことをおっしゃっていた。


いまから15年くらい前に読んだ「デルスウ・ウザーラ―沿海州探検行」を再読した。やはり良い本だと思うが,最初に読んだときはおもしろくもなんともなかった。すでに亡くなっている星野道夫さんという著名な写真家が推薦していたから買っただけだった。


しかし,いまでは自分の身体のなかに栄養として取り込まれていることが実感できる。一見仕事にも研究にも役に立たないようなものが自分の根幹を支えている。


すぐに役立つものばかりに飛びつかないようしたい。








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