わかったつもりにならないように
- Masayuki MASUDA
- 2024年6月22日
- 読了時間: 2分
職業柄だろうか、日々都内の中心部に通勤して、駅構内を行き交うたくさんの人の波をみながらぼんやりと考えることがある。
この人たちは、どのような職場でどのような仕事に従事している人たちなのか。
大企業それとも中小企業?またはベンチャー企業?、営業職それとも事務職?
「東京に働く人々: 労働現場調査20年の成果から」という本によると、中小企業の事務の世界の研究は乏しく、とりわけ中小企業の女性事務職の研究は稀だという。
女性労働研究の主流といえば、大企業大卒ホワイトカラーか、パートタイマーのものが多いのだそうだ。
この本はさらにこう続けている。
「概して中小企業の労働条件は悪く、また人材の質が低いとすらいわれることがある。
しかし、たとえば技能工や経理で優れた力を発揮している中高年女性を取り上げれば、
自助努力の意欲は高く、仕事の幅も広く、権限も深いことがわかる」
本書にはこうも書かれている。
「単純に中小企業を大企業との比較したり、男女を比較して、女性労働者をひとくくり
にして議論してわかったつもりになってはいけない」
自分自身への戒めも込めていうと、やはり世の中には雑な議論が多い。本書の執筆者たちのような優れた研究者たちの仕事をみて、あらためて謙虚に丁寧に現実を見ないといけないと思った。

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