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成長のためのヒントを与えてもらう

  • 執筆者の写真: Masayuki MASUDA
    Masayuki MASUDA
  • 5月24日
  • 読了時間: 2分

かつて恩師(社会学者)が「ポーランド農民」という本を読むように言ってくださったが、当時はなんでそんな本が必読なのかさっぱりわかなかった。


同書は、移民のアメリカ社会への適応に関するとても有名な研究で、アメリカ社会学の研究では外すことができない古典中の古典であることがいまではわかる。


本書は、そうした移民、人種、民族文化、民族関係などの、エスニシティ分野を重要なテーマとして位置づけて、この分野の研究をリードし続けてきたシカゴ学派に関する本である。


シカゴ学派とは、1892年シカゴ大学創立と同時に開設された社会学科の歩みのなかで、スタッフとそこに集った大学院生たちの研究スタイルを指して自然に呼ばれた。


シカゴ大学の社会学科はアメリカで最初の大学院教育を行った社会学科とあるので、社会学といえばシカゴ大学(シカゴ学派)といっても過言ではないのである。


大人になっても授業料を払って大学や大学院に行く意義は、ひとつには「読むべき本」を示してもらえるところだろう。


いま売れているベストセラーなら誰でもわかるだろう。が、これは○○学の古典中の古典だから押さえておくべき、というのはわからない。教えてもらってはじめてわかるのである。


そこで、教えてもらったものは素直にスピーディーに取り組んでみるのがいいと思う。この素直さやフットワークの軽さのようなものが重要だろう。


いま思い返してみても、恩師たちの教えを素直に取り組んだことが、結果として大きな財産になっている。


博士課程の恩師は、「増田君は僕のアドバイスを実践したからね。なかなかできないものなんだよ。相当時間もかかるから。それを見て学位が取れると思った」と後に語ってくれた。


実務の現場でも優れた経営者・上司・先輩たちは、若者に成長のためのヒントを与えてくれるものだ。


読むべき本でもいいし経験などでもいい。そのためには、与える側が学び続ける必要があるだろう。


若手側はいつまでも与えらると思ってはいけない。行動で示せない人には次第に与えられくなってくるからである。






 
 
 

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