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文学をとおして歴史観を作る

  • 執筆者の写真: Masayuki MASUDA
    Masayuki MASUDA
  • 4月27日
  • 読了時間: 2分

ほぼ無条件に購入する磯田道史先生の本のなかから,「司馬遼太郎」で学ぶ日本史」を紹介したい。


磯田先生によれば,これまで歴史学者が司馬遼太郎を論じることはほとんどなかったという。それは,史実に忠実な歴史学者は,文学(フィクション)は相手にしないということなのかも知れない。


しかし,磯田先生はそれに対して次のように言っている(要約)


  司馬さんの描く人物像を史実ではないと言う人がいるが,それは一面的には正しいが司

 馬さんは大局的な視点や世の中に与えた影響という点から,可能な限り人物を単純化   して人物評価していることを理解しないといけない。これが司馬作品を読むときの    約束事で,いわば司馬リテラシーである。


磯田先生の司馬遼太郎への評価はとても高くて,歴史に影響を与えた主要な歴史家はこれまでわずか3人しかいないと断言している。


そのうちの一人が司馬遼太郎なのだが,ほかの二人は日本外史を著した頼山陽,もう一人は作家・ジャーナリストとして長く活躍した徳富蘇峰である。


磯田先生は,多くの日本人が司馬遼太郎の作品によって日本の歴史に接して,その歴史観を作ったといっても過言ではないと言い切る。


本書は磯田道史×司馬遼太郎はファンにはたまらない一冊である。





 
 
 

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