犯罪行動のプロセスや犯罪の危険因子を知る
- Masayuki MASUDA
- 1月19日
- 読了時間: 2分
入門 犯罪心理学は面白った。
本書によると、なにか犯罪が起こると、マスコミなどがすぐに「社会のひずみ」などといって、原因を社会の不平等、貧困、差別に求めたりすることがあるという。
もちろんこれらの解消は重要な社会的課題であるが、これの要因が強調されると、貧しい者や差別されている者は犯罪に至りやすいなどという偏見を生むそうだ。大部分のひとたちは、犯罪とは無関係に善良な市民として生活しているのに。
筆者は、犯罪行動につながるプロセスを以下のように整理している。
①まずなんらかの先行刺激が個人にインプットされ,②それが本人の有している「認知」という「ブラックボックス」のなかを通り,③アウトプットとして犯罪行動に出る
このブラックボックスの中身こそが犯罪理解においてもっとも重要で、①持って生まれた遺伝子要因や,②家庭・友人・社会からの影響である環境要因の相互作用によって形成されるという。
さらに、犯罪の危険因子については,
①犯罪歴(発達早期から多種多様な犯罪行動),②反社会的交友関係,③反社会的認知,④反社会的パーソナリティをあげており、これらはビッグフォーと呼ぶ。
一方で、犯罪の危険因子でないものとして、
①低い社会階層,②精神的苦悩・精神障害,③知能で,これらはしばしば犯罪と関連があるとされてきたが実際は誤りであるという。
その他、データにあたる重要性をあらためて理解したのが殺人事件の割合で、ほとんどが家族や友人の間で起きているという事実があるそうだ。
1位が親子間で約35%,2位が友人・知人で約20%,そして3位が配偶者で約10%)である。実際に面識のない相手に殺害されたケースは全体の10%にすぎないのだという。
本書を読んで、犯罪心理に関する自分の認識不足がよくわかった。わずかな時間と費用で本から学べるのはありがたい。

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