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自分の正義を貫いて取り返しのつかない罪を犯す

  • 執筆者の写真: Masayuki MASUDA
    Masayuki MASUDA
  • 2月2日
  • 読了時間: 1分

この本は,2件の殺人事件で無期懲役囚が執筆したものである。


このような著者が,いったいどのような書籍を人生を変える本として、勧めてくれるのか興味を持った。


なにせ著者の美達氏の読書量は半端ではない。服役前は単行本を月に100冊から200冊(年末年始は300冊)も読むのが生活の一部だったというから驚く。


そんな著者が、「あれだけの本を読みながら、なぜ取り返しのつかない罪を犯したのか」というのが最大の疑問であった。


事件について詳しいことは書かれていないが、自分の正義を貫き、なんでも白黒つけなければ気がすまない性格が災いして、衝動的ではなく極めて論理的に殺人を犯したことが想像できる。


著者は事件後、自らの独善性を猛省して、頭脳や論理ではなく、心のあり方、心に響くことを重んじるようになったそうだ。


そして、教養とは物事を知っているということではなく、多様性であり、異質な対象を許容すること、心の豊かさとは寛容であり、些細なことを気にしないものだという境地に達するのである。


本書のなかで著者が勧めている本は、奇をてらったものではなく、極めて標準的な良書ばかりであった。




 
 
 

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